また、北海道（世界？）に災難が起きた。いやー、生きてるといろんなことがあるね。マスクは品薄でなし、手指消毒薬も品薄。日用品(なんでトイレットペーパーなのか？)もデマで買い占めによる枯渇。まぁ軽くパニック状態なので仕方がないと思う。
でもね。地震の時よりは、かなり準備期間があったよね？
いま、騒いでる人は危機に対しての無関心、正常性バイアスで行動してきたことを猛省する必要があると思う。武漢の惨状を二か月前にテレビで対岸の火事のように見てたのだろう。うちではおととしの地震のこともあったので、1月の段階で、米を含む食料品やトイレットペーパー、飲用できるものも可能な限り過剰にならない程度に備蓄した。また、風邪薬、手洗い用の石鹸、うがい薬も早い段階で整えた。
ここで、消毒薬の話だけど・・・エタノール消毒薬は意外お高い。無水アルコール(100%エタノール)なんて結構な価格する。ちなみに無水アルコールは75%程度に薄めて使わないとウイルスにはあんま効果ないからね。どちらにせよ、アルコールによる簡易手洗い、各種消毒には今後相当量のアルコールが必要なのでどうすればいいか考えてみた。
主に販売されているアルコールには
- エタノール(エチルアルコール)
- メタノール(メチルアルコール・燃料用アルコール)
- イソプロパノール・イソプロピルアルコール(IPA)
がある。メタノールは毒性が強く使用は不可。アルコールランプ用アルコールとかは大体これが混ざっているのでやめましょう。テレビでもさんざん言われてますのでわかりますよね？
エタノールは一番好ましいけど、消毒用アルコール(75-80%含有)、無水アルコール(100%)は既に入手困難である。台所用アルコールスプレー(50%程度)は、そこそこ流通しているが手指消毒には少し弱い。。。でも石鹸での手洗いとの併用ならば緊急代用には有効だとおもう。
ちなみに、無水アルコールと精製水で消毒液を作っているブルジョワがいるけど、無水アルコールも精製水も代替の効かない医療上必要な人がいるから薬局で売ってるのであって無駄遣いはよしましょう。手指消毒用の希釈なら水道水で十分です。不安なら煮沸すればいいのでは？
ちなみにウイルスに対する効果があるアルコール濃度は商品に「火気厳禁」と記載しないとだめなので、そこで判断しましょう。
実はイソプロパノールというアルコールも消毒用アルコールとして利用できるのを知っていましたか？イソプロパノールは工業用で比較的安価に販売されています。
工業用なら無理じゃん!!
けど、このイソプロパノールは消毒用アルコールの酒税回避の為に添加されているものがあります。下のリンクはあほみたいな価格なので買わないように
工業用とは言えども、100%IPAはイソプロパノールしか含まれていないので希釈して使えば消毒用としては効果を発揮できると思います。イソプロパノールの安全性ですが、
イソプロパノールは、飲用はできません。エタノールよりも毒性が高いです。故意に吸引しないようにしてください。また、エタノール同様火気厳禁です。眼鏡のクリーナー、電子基板の清掃などに用いられることもあって脱脂(脂をとる)がアルコールより強く手荒れが予想されます。それを回避するにはどうしたらよいでしょう？
ここで、水で希釈して70-80%にするのではなく、キッチン用の50%アルコールを希釈に使えば、そこそこ使えそうです。混ぜることに関しては消毒用のエタノールの添加物として利用されているので問題なさそうです。100%イソプロパノールとキッチン用アルコールを1対1の等量でまぜると・・・
50%IPA+25%エタノール=75%アルコールの消毒薬になります。
気になるのはIPAのコロナウイルスへの有効性です。コロナウイルスはエンベロープ(脂質の膜)に覆われているウイルスですので、IPAにさらされると数秒で不活化します。細菌にも有効です。ちなみにノロウイルス、ロタウイルスはエンベロープに被覆されていないのでIPAはほとんど効きません。次亜塩素酸ナトリウム希釈液(ハイター)での清拭が有効です。
上の論文で説明されていますので、読んでみるのもいいのでは？
これで、相当安く作ることができますが・・・
消毒液としての販売や譲渡は薬機法(旧薬事法)に抵触します。自己防衛の緊急避難的知識としてとらえてください。工業用IPAと消毒用IPAの違いの検討が以下のサイトでされていますが、結局のところはっきり言ってなくて、コメント欄が荒れていますw。100%に近ければ問題ないと思いますが・・・自己責任でお願いします。
最後にですか、アルコール消毒は必須ではないので、あちこち出歩いて探す愚かな真似をするぐらいなら、うちで石鹸手洗いをした方が絶対に良いです。
