停電を経験して、一週間。今後北海道の電力需給はどうなっていくのか、いまいちよくわからない。経産省・北電の発表は

 

  • 明後日の計画停電はありませ~ん。でもそのあとはわかりません~。
  • 節電率は何%でした~。頑張ってください~。
  • 発電所はこのくらいの時期に修理できる予定です~

 

このくらいしかないし、冬の需要量なんざ、触れようともしない。これはとても恐ろしいこと。オンボロ発電所の故障3日後の計画停電におびえて北海道民は生きていかなきゃならないよね。

どのくらいやばいのかなぁと思い、北海道電力が去年の実績を発表しているので、それを基に考察してみた。考察によっては、それ相応の準備もしないとだし、節電に対するモチベーションもかわってくるよね。

まず、去年2017年の9月~12月の18:00(一番需要が多い時間)における電力供給実績の推移

ギザギザなのは、土日祝日は電力需要が少ないから。グラフの頂点を結んだ線が最大需要量となる。これに、ピーク時予備率を5%、節電率を10%としてグラフを重ねる。

大体、5%カット量のグラフとなる。これに、以下の情報を加味する

北海道電力は、当初の予定を前倒しして今月13日に主にピーク時に使う「揚水発電所」の京極水力発電所の1号機を再稼働し、最大20万キロワットの発電が可能になるとしたほか、今月14日には京極水力発電所の2号機が再稼働して、最大20万キロワットの発電が可能になり、合わせて最大40万キロワットが増える見通しを示しました。

世耕経済産業大臣は、苫東厚真火力発電所の復旧見通しについて、「昨夜、北海道電力から受けた報告では苫東厚真火力発電所の1号機は9月末以降、2号機は10月中旬以降、4号機は11月以降の稼働となるとされた」と述べました。

「~~月以降」って表現やめてほしいw。後ろ倒しするき満々なかんじで・・・

まぁ、9月14日に京極揚水力発電が稼働するので+40万kW()。苫東発電所の復旧を3パターンに分けてグラフに重ねた。

  1. 灰色の線 (最速で)計画通りパターン 9月20日1号機復旧 10月15日2号機復旧 11月1日4号機復旧
  2. 黄色の線 15日(半月)遅れパターン
  3. 水色の線 30日(一か月)遅れパターン

オレンジの折れ線が、灰・黄・水色の線の下に来ているので、供給は追いつきそうにみえる。けど、

  • いま動いてる発電所がトラブルなし
  • 苫東発電所1か月以上復旧工事の遅れがない
  • 苫東発電所や、ほかの発電所の自然災害(余震・別地震)による停止がない

 

ことが前提。一応、予備率を5%とっているけど、綱渡り~。

縦軸1メモリ分(500MW=50万kW)なので、上の発電所一覧で、どの発電所が止まればやばいとかがなんとなくわかります。

まぁ、苫東1号機まで復旧できれば、11月中旬付近までは、なんとかなりそうというのが、経産省と北電の考え方でしょうか。でもそう考えるしかないような状態ですね。

節電率を15%に変えるとこんな感じです。たしかに、苫東4号機の火災が致命的で年内復旧困難となれば、15%節電を続ければ、2号機までの復旧で行けそうですが・・・。

これだけは一つ言える。

今回の地震・停電、冬(11月~2月)じゃなくて本当に良かった。

3.11と同時期でもやばかったでしょう。そう考えると怖すぎです。。

万が一というより、可能性が低くない、発電事故・計画停電に備えるべき。今冬、北海道の人は、電気に頼らない暖房方法の確保は必須です。ポータブル石油ストーブ、薪ストーブなど確保したほうがよさそう。

泊原発とか、石狩LNGとかは、どうなってるのかもよくわからないし期待しないw。

 

投稿者 まる

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