Repetier-idboxはidboxで造形物を印刷するソフトでSlic3rというスライサー(造形物をスライスしてGコードを作るソフト)と併せて利用する。
このRepetier-idboxは色々と初期設定がおかしい気がする。というか、本家のコミュニティーなどでも指摘されているように、PLAのホットエンド温度が230度と高すぎるという問題がある。これはABSの温度であり、ヘッドがつまる原因となる(要は焦げて詰まる)。
でもまぁ、おまけのPolyMaxは簡単設定でも普通に造形できたし、そこまでPolyシリーズを使う分には、そんなにシビアになる必要もないのかもしれない。
でも簡単設定だけでは、印刷精度の調整をするには機能不足なのは否めない。インクジェットプリンタでいう、詳細設定的なものが必要となる。
最近は、簡単設定では印刷せずに、ほとんどアドバンスで行っている。といっても基本的な事項をすこしいじる程度である
起動したら、アドバンスを押して、
スライサのタブの設定を押すと(ちょい時間かかるので待つ)
Print Setting とFilament Setting と Printer Settingのタブがある。この3つの設定(各々別のiniファイルに保存する)を作りGコードを作る
Print Settingで主に利用する項目
- Layers and perimeters – layer height レイヤーの高さ (0.1mm 精密 0.2mm普通 0.3mm大きいもの)、貼り付けをよくするためFirst Layerは0.5ほど高めにする?
- Infill – density 充填率 造形物の中をどんだけつめるか 20-30%程度、詰めたいときは100%
- Skirt and brim – Skirt – Loops スカート(予備射出)の周回数 わからない時は5ループぐらいにして射出が順調かをみるのに有効
- Skirt and brim – Brim – Brim Width 造形物が大きいときや反りやすい場合、設置面を広げるのにつける。大きくつける場合はスカートの代わりにもなるのでスカートは不要でもいいかも
- Support material – Support material – Generate Support Material サポート材をつけるかどうか。屋根とか支えがないと造形できないものはチェックいれる
Filament Setting で主に利用する項目
- Filament – Diameter フィラメント径 1.75mmに固定。3mmになってることあるので注意
- Temperature – Extruder ノズル温度 第一層 210度 他の層205度(適宜調整する第一層は定着上げるため少し高め)。これが簡単設定だと230度になっている
- Temperature – Bed 造形テーブル温度 ヒートベッド化すると使える
Printer Setting で主に利用する項目
- Extruder 1 – Size – Nozzle diameter ノズルサイズ。idboxは標準で0.4mm
- Extruder 1 – Retraction – Length リトラクション量(フィラメントの引き戻し)。要は造形時に糸を引くときにその数値を上げればよい。糸を引くのはノズル温度が高い場合もあるので双方で調整すればいい
ざっと、こんな感じ。フィラメントによっては印刷速度もいじる必要もあるし、こまかく知りたいなら
Slic3rマニュアル
このサイトが非常に役に立つ。日本語で説明されており、たいへんありがたい。
設定後、3つ(Print Setting 、Filament Setting 、 Printer Setting)のiniを保存し、閉じてRepetierにもどり
プリント設定にはPrint Settingのiniの指定、プリンタ設定にはPrinter Settingのiniの指定、フィラメント設定のエクストルーダー1にはFilament Settingのiniを指定してSlic3rでスライスを押すと
こんな感じでGコードが出るので(これはブリムなし、スカート5周のABSでの設定)、あとはジョブ実行(プリンタをつないでないから灰色になってますが・・・)を押すと印刷を開始する。保存したい場合はGコードエディタのアイコンの保存で行える。
ざっくりと説明したけど・・・結局、色々いじんないとわからないし、まだわからないこともある