DELL Studio 1557って?
最近HP Spectre x360 15を買ったので、二代前のノートパソコンです。起動時に画面が映らない・BIOS起動しない症状が頻発して10回に8回は起動しなくなってしまっていて故障パソコンとして棚の奥底に眠っていました。Core i7を積んでいるけど第一世代なのでご察しです。でも、当時(2013年)、SSDを載せるとまぁまぁ使えてたきがする。
HDD250GBだったんだね。メモリは4GB×2の8GB、ストレージはSDD256GBに換装済み。この時代にFHDでLEDバックライトって、なかなかなかったんじゃないかなと思う。動かすことができればYoutube、SNS用としては動かせるかもしれない。
故障の原因
このCPUはかなりの発熱があり、それによるトラブルが多発したのでも有名なものみたいです。確かに負荷をかけるとファンがフル回転してファンヒーター並みの熱風をはいていました。排熱に難があるノートには荷が重いような気もしますが、吸気部がふさがれないように後ろ脚がいており隙間を設けてあるなど一応メーカー側も対策はしていたようです。
しかしながら、熱暴走は相当起こっているようでCPUやGPU、GPUメモリとつながっているヒートパイプからのの放熱が追い付いていないようです。しかも高温にさらさてれるせいでGPUの半田クラックが起こってしまい、グラフィック回りの動作不良や起動不良が頻発する機種でもあったそうです。価格コムのトラブル相談のほとんどは、この「熱」が原因が多い印象があります。
ここで参考にしたのが下のサイトです
症状をみると
数日前から電源を入れても画面が映らなくなりました(起動時のロゴも映らない)。起動時に6回のビープ音が鳴ることからグラフィックの異常だと思います
まさにこれです。少し温まるともう起動しないです。冷えていると起動します。この場合の解決方法としてGPUのリボール(半田し直し)が解決策として掲載されています。熱による過酷な環境で半田がクラックして接触不良を起こしているようです。
本格的なリボールを行うには高テクニックが必要なので専門業者に頼まないとだめですが型落ちPCにそんな金をかけられないので、ヒートガンで根性焼きを入れて半田を溶かしてクラックを埋めてしまおう作戦です。失敗するとゴミ確定ですが、まぁ、今までゴミに出そうか迷ったぐらいなのでダメもとですw
ヒートガンはスマホ分解用に購入したものです。アマゾンのやっすいやつですw
あとは精密ドライバですね。昔買ったやつです。ご家庭にひとつあると結構便利です。
CPU・GPUとヒートパイプを外すので放熱グリスまたはシートが必要です。近所のパソコン工房で購入。伝導率が高いのは3000円とかするので適当なのでいいと思います。Studio1557はCPUとヒートパイプの圧着力が弱めなので低圧でもいけるシートを選択。
基板ごとオーブンに入れて焼くって荒業もあるようですがwwマザーボードにはプラスティック部もあり溶けるのでヒートガンで行きます。
分解とマザーボード摘出
上のサイトが写真付きで分かりやすかったです。Dellのサービルマニュアルをみて分解してもいいと思います。分解は割愛して、いきなりマザーボートを外した写真です。
ヒートパイプを外したところの写真がなくてすみません・・・。
ヒートガンの当て方は
適当です
ですが・・・イメージ的に説明しておきます。ヒートガンは200度程度の温風が出るので当てていると半田の表面がテロンと光りますので、その辺まで熱して冷やすを繰り返しました。GPU周りと裏表を行います。ついでにGPUメモリあたりもやります。GPUはソケットがプラスティックなのでやらないほうが無難です。
調子乗ってやってたらバックアップ電池ホルダーが溶けて外れてしまいました。はんだ付けしてコードで直付けですw
間違っても手で触らないように!!やけどします。ヘアドライヤーでは低温すぎて代用できないですよ!!
組み立てと動作確認
Win10をインストール(ライセンス都合上、Win7からアップデートした後、クリーンインストール)して動作確認。特に問題なしで修理完了です。
実は一度グリスで組み立てたのですがアイドル時のCPU温度が高く放熱シートを購入してつけなおしました。つけかえ後、CPU温度はアイドル時50度ぐらいで、前は60度程度(放熱グリス)だったので10度ほど改善シートしたので満足です。寿命が延びてよかったです。