Arduinoでネットに接続しようとすると、ESP8266シリーズをシリアル接続してモデムとして利用する方法がメジャーだとおもう。Arduino用のWifiシールドとして販売されているものも同じ仕組みと思う。当然だがピンヘッダを合わせるのに基板に取り付けたりなどするので値段がやや高めに設定されている。よってArduino+ESP8266シールドだと安い組み合わせでも数千円になってしまい、Raspberry Pi Zeroのほうが安くなってしまいArduinoには分が悪い。

けど、ESP8266は、それ自体がマイコンであり直接プログラム(スケッチ)を書き込むことができる。そのため、わざわざシールドやモデムとして用いるよりも使い勝手がいいしWifi接続のライブラリも豊富にある。フラッシュサイズなども多くマイコンを使いIoTをするのではあれば、第一選択になるマイコンだとおもう。また、国内ではさして値段の変わらない高機能な後継のESP32もありArduinoからモデムとして使う意義は薄い。

ESP8266は色々なラインナップがある

形状やピンの配列は違うけど、I/Oピンの数が異なるぐらいで基本的な利用方法は同じ。この中でもESP-01とESP-12(E)は多く流通しておりAmazonで入手しやすいと思う。注意すべきなのは日本国内で利用する場合は技適がついていないと利用できないので注意したい(法令上の問題)。ESP-WROOM-02というESP8266を利用したモジュールは技適を取得しているとのこと。他はいまとのころ技適を通過したと聞いたことはない。

(追記)

ESP-12Fは技適通ってるみたいですね。

また、ESP8266シリーズは基本シリアルUSB変換がついていない。要はArduinoでいうProとかMiniと同じような感じ。USBシリアル変換器は使う場面が多いので一つ購入しておいて損はないと思う。また、チップの違いでFT232RLとCH340を使ったものがある。FT232RLは少し高いが安心安定のチップ、比べてCH340は激安Arduino Nano互換機などに乗っているもので安価とのこと。CH340がドライバーのインストールに若干癖がある場合があるらしいが、個人的にはどちらでもいいと思う。

何かに組み込んで使用するわけではなく、コードで接続して利用するものだし一個あればこと足りそうなので、プラケースに入って使いやすそうな下の製品を一つ買った。ロジック電圧を3.3Vと5V切り替えられる商品にしたほうがイイと思う。ちなみにESP8266は3.3Vなので注意したい。

めんどくさい人は、USBシリアル変換が組み込まれているものも出回っているので、そちらを使ってもいいと思う。

ESP32という、ESP8266の後継があり、海外ではESP8266のほうが格段に安いが国内では技適の関係上のせいか、値段差がそこまでなく新しいESP32を使うケースのほうが多い。ESP32も追々使うことになると思う。

こういう事情から、最近では国内はESP32(ESP-WROOM-32)がメイン。ESP8266は、海外のほうが情報が多い。基本的なライブラリの利用などは類似点が書かいので、ESP-WROOM-02シリーズを使う上でも、いろいろ参考になる。

技適の問題がクリアできないと、コンパクトなESP-01などを使ってwifiに接続するのは色々問題がありそうなので、ブログで検証するのは難しい。でも、ファームの書き換えや、スケッチの転送の実証は問題なさそうなので、次回からは、Wifiなどを使う際にはESP-WROOM-02などの技適モジュールを使う前提ではあるが、ESP8266という括りで話しを進めることにしたい。

投稿者 まる

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